こんにちは。
今回はeMAXIS Slimシリーズの中でも最近特に人気を集めているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)について、投資信託初心者向けに用語解説を交えながらレビューしてみます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とはどんなファンド?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは、S&P500指数というアメリカを代表する株価指数に連動する投資成果を目指したインデックスファンドです。
なお「eMAXIS Slim」というのは三菱UFJ国際投信が販売しているファンドのシリーズ名で、信託報酬(運用管理手数料)の低さから常に各証券会社の投資信託ランキングで上位に位置しています。
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド等と同様、米国が株高・好景気になると利益が出せるファンドです。
ファンドによってベンチマークとなる指数は異なりますが、このファンドが連動しているS&P500指数は米国株式市場から選出された500の大型株の時価総額を加重平均して算出されています。もちろん、Apple、Facebook、マイクロソフト、Amazonなどの超有名企業も含まれています。
為替ヘッジ無しのファンドなので、円安方向に進めばより多くの利益が出せることになります。
たとえば日本では「TOPIX(東証株価指数)」という指数がありますが、TOPIXに連動するファンドAなら「ファンドAはTOPIXをベンチマークとしている」とも言えます。
このファンドのポイントは?
信託報酬が安い!
まずおさえたいポイントは、このファンドは今イケイケの米国株に投資できるにも関わらず信託報酬がとにかく安いことです。
根強い人気のある「ひふみプラス」というファンド(2012年運用開始)は2020年1月現在信託報酬が1.078%となっていますので、その10分の1以下の手数料で投資できることになります。
同じくS&P500をベンチマークとするSBI・バンガード・S&P500の方が若干信託報酬が安いですが、投資資金が多くなければそこまでの差にはならないでしょう。
なお、SBI・バンガード・S&P500よりもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のほうが運営開始が1年以上早いです。
米国株に投資する他の有名ファンドとの比較
ファンド名 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | 解約手数料 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% | なし | なし |
SBI・バンガード・S&P500 |
0.0938% | なし | なし |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% | なし | なし |
純資産額が順調に増えている
このファンドが運用開始されたのは2018年7月3日ですが、ファンドのパワーとも言える純資産額も当初から順調に増え続けています。(※グラフ水色部分)
純資産の右肩上がりの増加は投資家達がこのファンドを買い続けている証拠ですので、ファンドの存続に関しても安心できるレベルだと思います。
※グラフ紺色線は基準価額。
利回りは順調。ただしそれは米国株の調子がいいから。
ちなみにeMAXIS Slim米置く株式(S&P500)の利回りはどうかというと・・・。
アメリカが最近株高ということもあり、今のところ順調です。下の表の通り、1年で24%もこのファンドの基準価額は上がりました。
期間 | 騰落率 |
1か月 | 4.75%↑ |
3か月 | 12.69%↑ |
6か月 | 14.58%↑ |
1年 | 28.91%↑ |
設定来 | 24.28%↑ |
総評
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の総評ですが、信託報酬が安いので米国の株高基調が続くうちに投資するファンドとしてはとても良いのではないでしょうか。
正直ベンチマークがS&P500のファンドであればどれに投資しても利回りはあまり変わらないので、信託報酬は少しでも安ければ良いと思っています。
上でSBI・バンガード・S&P500のほうが信託報酬は若干安いと触れましたが、投資資金がそこまで多くなければ正直誤差の範囲になるので、どちらか迷っている場合はもはや好みの問題かなと思います・・・。
他のファンドについても今後も時々レビューしていきます。
それでは!